一方、ハリコフで犠牲者の遺体を調べたオランダの警察専門家は22日、犠牲者298人の遺体のうち、列車に積み込まれたのは約200体との情報があると指摘した。ウクライナ政府は現場で282人の遺体を収容し、遺体の捜索活動は終えたと発表していた。(ワシントン 加納宏幸、ハリコフ 佐々木正明/SANKEI EXPRESS)
≪機体下でミサイル爆発 空中で四散≫
大型旅客機の下でミサイルが爆発、機体は空中で四散した。298人の命を一瞬で奪った7月17日のマレーシア航空17便、ボーイング777機の撃墜から24日で1週間。その時、上空や地上で何が起きたのか。取材や報道を基に再現した。
夏休み、帰省、国際学会-。さまざまな目的の乗客283人と乗員15人を乗せてオランダ・アムステルダムからマレーシアのクアラルンプールを目指した機体は、離陸から約4時間後の午後5時(日本時間午後11時)ごろウクライナ東部に差しかかっていた。政権部隊と親ロシア派武装組織が4月以降、戦闘を続けている地域だ。