「破片が降ってきた」
「片翼はなく、きりもみ状態で落下した」「黒い破片が雨のように降ってきた」。目撃者はこう振り返る。機体の破片や遺体は約15キロ四方に飛散。機体主要部は集落から数十メートルの地点に墜落。乗客の旅行ガイド本やみやげ、子供のおもちゃも大地に投げ出された。
ウクライナ保安局が電話盗聴記録として公表した録音によると、撃墜から20分後、親露派武装組織指揮官がロシア軍情報将校に「われわれは飛行機を撃墜した。機体捜索と写真撮影に向かっている」と報告した。
その直後の別の「盗聴記録」では、親露派組織メンバー同士が「飛行機は空中でばらばらに破壊された。民間機なのはほぼ100パーセント確実だ」などと会話。誤爆の可能性が浮上した。
午後5時58分、ロシアのインタファクス通信が航空関係筋の話として「マレーシア機墜落」を至急電で伝えた。(共同/SANKEI EXPRESS)