全世界を席巻しているハリウッド製のゴジラが、日本に上陸。7月25日公開の「GODZILLA ゴジラ」(ギャレス・エドワーズ監督)は、日本が生んだ人気怪獣への最大限の敬意が払われた作品になっているが、ゴジラとともに日本代表として出演しているのが、国際派俳優の渡辺謙(54)だ。誕生から60年たっても変わらぬ脅威に、「よく掘り起こしてくれたなと思います」と感謝の言葉を口にする。
監督の理解度深く、安堵
物語の前半は日本が舞台になっている。原子力発電所の事故で妻(ジュリエット・ビノシュ)を失ったジョー(ブライアン・クランストン)は、日本にとどまって事故の原因を探っていた。米軍人になった息子のフォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)とともに立ち入り禁止区域に足を踏み入れると…。その後、ハワイ、サンフランシスコと場所を移しながら巨大スケールの映像が迫る。
渡辺が演じるのは日本人科学者のイシロー・セリザワ博士で、その名前は第1作「ゴジラ」(1954年)の本多猪四郎監督(1911~93年)と平田昭彦(1927~84年)が演じた芹沢博士へのオマージュの意味がある。