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【ヤン・ヨンヒの一人映画祭】怒り、悲しみ、狂気演じたソン・ガンホ (2/4ページ)

2014.8.1 15:40

映画「観相師-かんそうし-」(ハン・ジェリム監督)。公開中(樂舎提供)。(C)2013_SHOWBOX/MEDIAPLEX_AND_JUPITER_FILM_ALL_RIGHTS_RESERVED.

映画「観相師-かんそうし-」(ハン・ジェリム監督)。公開中(樂舎提供)。(C)2013_SHOWBOX/MEDIAPLEX_AND_JUPITER_FILM_ALL_RIGHTS_RESERVED.【拡大】

 “人気スター”“アイドル俳優”“セクシー女優”などの陳腐な呼称ではとても呼べない、容姿実力ともに鍛え上げられた俳優たちの演技が輝きを放つ。主人公の観相師ネギョンの義弟ペンホンを演じるチョ・ジョンソクの小気味良いせりふ回しは、何度も吹き出してしまった。イ・ジョンソクは、気品たっぷりな美しさでネギョンの息子ジニョンを演じている。繊細だが芯の強い美形男子キャラクター、そのはかなげな視線はまさに女殺しである。

 私が勝手に「韓国のマリリン・モンロー」と呼んでいるキム・へス演じるヨノンの存在感。男の愚かさやズルさを知りつくしているヨノンのしたたかで逞(たくま)しい色気は磨きぬかれた真珠のようだ。イ・ジョンジェが王位への執念を燃やし邪魔者を粛清する首陽大君役でダーティー・ヒーローを見事に演じているのも大きな話題を呼んでいる。人気俳優から実力俳優へとステップアップしたその陰に役者としての並々ならぬ努力がうかがえる。

 新しい魅力発揮

 そしてソン・ガンホ。人情溢(あふ)れる役柄の中にも潜む怒りと悲しみ、そして狂気さえも変幻自在に演じ切ってきた役者である。そんな彼が「観相師」というミステリアスな衣を纏(まと)い更なる新しい魅力を発揮していた。年齢を重ねることで、代謝を重ね発酵熟成された彼の新しい細胞が静かに輝きを放っているかのようだ。

撮影現場 特別な空間というよりも普通に「生きる場所」

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