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ワクチン急げ 臨床試験着手 エボラ感染の米医師帰国 隔離治療へ (3/3ページ)

2014.8.4 00:00

エボラ出血熱の流行が疑われる国=2014年4月8日現在

エボラ出血熱の流行が疑われる国=2014年4月8日現在【拡大】

 過去最悪、729人死亡

 CNNによると、NIHが9月にも臨床試験を行うワクチンは過去数年間、開発が進められており、サルを使った試験では「極めて勇気づけられる」結果が得られているという。初期段階の臨床試験は約20人を対象に行い、来年1月にも終了させたい意向。結果が良好なら、さらに規模の大きな臨床試験に進む。エボラ熱に対してはこれまで、仮にワクチンを開発しても、見込まれる市場規模が小さいという理由から、製薬業界の関心が低かった。しかし、西アフリカでの過去最大の流行により、状況は変わりつつある。

 世界保健機関(WHO)の7月31日の発表によると、今年3月1日から7月27日までの間にギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアの4カ国で1323人が感染、うち729人が死亡する過去最悪の状況となっている。CDCのトム・フリーデン所長は「森林火災と戦っているようなものだ。エボラ熱の封じ込めには最もうまくいった場合でも3~6カ月かかるのではないか」と語った。早急のワクチンの開発と治療法確立は、もはや待ったなしの世界的命題だ。(SANKEI EXPRESS

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