「思いがけず先輩女優の代役として引き受けたのがアンヌ隊員役。皆さんにこんなにも長く愛されるキャラクターになるなんて…」と振り返るひし美ゆり子さん=2014年8月5日、東京都豊島区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
人類が考えるべき宿題
「ウルトラセブン」は宇宙からやって来た侵略者の魔の手から地球人を守るウルトラ警備隊とセブンの活躍を描いた物語。セブンに変身するウルトラ警備隊員、モロボシ・ダン(森次)が恋心を寄せる同僚、友里アンヌ隊員を演じたのが、ひし美ゆり子(67)だ。
SANKEI EXPRESSの取材に応じたひし美は、今でも多くのファンを魅了してやまないセブンの魅力について、「セブンは地球を取り巻く諸問題をテーマに、視聴者に対してさまざまなメッセージを送っています。どれも人類が考えるべき普遍的な宿題ばかりだから、半世紀が過ぎた今でもセブンが輝きを失わないのでしょう」と説明した。
演技に頭がいっぱい
セブンはやがて地球を後にするダンと、地球に残るアンヌの悲恋の物語としても注目されたが、ひし美は2人の恋の行方にそれほど関心がなかった。