ただ、花嫁の母のナビラさんは「もっと素敵な式を挙げて欲しかったのに、避難所の学校で結婚するなんて悲しい」と、悲惨な現実を嘆いた。ナビラさんは2006年のイスラエルの空爆で車いす生活となり、9歳の息子もイスラエル軍に殺害されたという。
一時停戦は延長されたが、イスラエルとハマスが本格停戦で合意できるかは予断を許さない。避難住民の多くが今後の生活を見通せないのが実情だ。
挙式を終えた新郎は、自分の家族が住むアラブ首長国連邦(UAE)で新生活を送るため、新婦を連れてガザを脱出するという。新婦も「つらい経験を全て忘れて新たな人生を始めたい」と話す。
UNRWAの広報担当、クリストファー・ガネス氏はAFPにこう語った。
「殺戮(さつりく)と破壊の中、愛と喜びの瞬間に励まされたが、ガザが最悪の事態に瀕(ひん)しているという現実を忘れてはならない」(SANKEI EXPRESS)