合宿の2日目。スタッフにすすめられ、趣味にしていたダンスを障がいのある子供たちの前で披露することになった。「緊張してたし、大丈夫かなぁって思っていた。けど、客席から舞台に走ってくる子、車いすから落ちそうになって踊る子…。反応がヤバかったんですよ」
手応えを感じた智哉さんは、高校在学中にヘルパー2級の資格を取得し、大学に進学し社会福祉学科で勉強をしながら、全国の福祉施設を訪問し、踊る活動を始めた。
そして大学1年の時に、ダンスを通じて出会った4年生の一郎さんを、障がい者施設のイベントで「踊ろう」と誘う。
「それまで障がいも福祉も身近でなかったけど、あっという間に距離が縮まり、すっごく楽しい体験だった」と一郎さん。
これまで味わったことのない喜びを感じたという一郎さんとともに2人は友人たちに呼びかけてチームを結成。11年8月にイベント「チョイワルナイト」を企画する。「専門的な支援者だけでなく、いろんな人が障がいのある人に普通に関わる方がいい。イベントをやれば、つながる楽しさを理屈抜きで分かってもらえる」と、智哉さんは考える。