国道9号線をホーチミン・ルートの要衝セボンに向かっていた南ベトナム政府軍の装甲車部隊は、25キロ進んだ地点で地雷を踏んで爆発した。衝撃で装甲車からたたき落とされた兵士=1971年2月、ラオス(岡村明彦氏撮影、提供写真)【拡大】
岡村は、現場・現実がどのようなものであるかを雄弁に語るのではなく、精密に語る写真を目指した。報道写真とは「証拠力の強い写真」と定義した。
晩年は水質保全運動、ホスピスの問題などにも取り組んだ。最後までフリーランスであることを強烈に意識して、行動し続けるジャーナリストであった。(写真報道局 渡辺照明/SANKEI EXPRESS)
■報道写真家・岡村昭彦の写真展「岡村昭彦の写真 生きること死ぬことのすべて」 東京都目黒区三田1の13の3恵比寿ガーデンプレイス内東京都写真美術館で、2014年9月23日(火)まで。午前10時~午後6時(木・金は午後9時まで。チケット販売は閉館30分前まで)、月曜休館(ただし9月15日は開館し、翌16日が休館)。一般600円、大学生・専門学校生500円、65歳以上と中高生400円、小学生以下無料。問い合わせは、東京都写真美術館(電)03・3280・0099。