武装組織と激しい戦闘
トルコ南部キリスに近い国境。装甲車のトルコ軍兵士たちがにらみを利かせる先には、シリア領が広がる。「すぐその辺りが、イスラム国の支配地域だ」。案内人が、イスラム国の黒い旗が掲げられた天然ガス施設を指さすと「ドン」という音が空気を震わせ、付近に迫撃砲5発が着弾した。
湯川さんが同行していた反体制派武装組織「イスラム戦線」がイスラム国を攻撃しているといい、戦闘の激しさをうかがわせる。国境から見える丘の向こうには、湯川さんが拘束されているとみられるシリア北部バーブの町があると案内人が説明した。
「いつどこにイスラム国が現れるか分からなくなった」。1年ほど前に、トルコ南東部アクチャカレからシリア入りしたドアン通信のハサン記者が振り返る。