ウクライナ・ルガンスク州、ドネツク州スラビャンスク。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。【拡大】
「ロシア周辺で紛争が起きた際に、真っ先に駆けつける義勇兵のような存在」(日本のウクライナ情勢専門家)とされ、ロシアでは彼の写真を掲げたTシャツやマグカップが売られるなど、言わば「英雄視」されている人物だ。
またウクライナ保安局は、ストレルコフ氏を「ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の特殊部隊将校」だとも分析している。
撃墜事件が打撃に
ロイターによると、ストレルコフ氏がウクライナに本格的に関わったのは今年2月下旬、クリミア半島で謎の武装集団が議会を占拠したときのことだという。ストレルコフ氏は武装集団の一員として作戦を指揮し、結果としてロシアによるクリミア併合の立役者となった。その後、ウクライナ東部の作戦に関与し、ドネツク人民共和国の国防相に就任した。