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「英雄」辞任 ウクライナ東部情勢に変化 (3/4ページ)

2014.8.26 12:00

ウクライナ・ルガンスク州、ドネツク州スラビャンスク。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。

ウクライナ・ルガンスク州、ドネツク州スラビャンスク。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。【拡大】

 しかし、東部の戦線は徐々にウクライナ軍が優勢となる。ストレルコフ氏は親露派の重要拠点、スラビャンスクで指揮を執っていたとされるが、7月4日前後の戦闘で親露派はスラビャンスクを明け渡し、親露派内でもストレルコフ氏の評価が落ちた。

 さらに打撃となったとみられるのが、7月17日のマレーシア機撃墜事件だ。報道によると、ストレルコフ氏は、ギルキンの名前で登録したソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で、マレーシア機が撃墜された直後に「軍用機を撃墜した」と書き込み、すぐさま消去したとされる。これが、親露派がマレーシア機を撃墜した証拠だと、各国のメディアで報じられた。

 「1カ月しかもたない」

 その後も親露派を取り巻く状況は悪化し、ついにルガンスク州とドネツク州の支配地域は分断されるに至った。そして8月14日、ストレルコフ氏と、ルガンスク州の親露派組織を率いていた人物が同時に辞任を発表した。

ストレルコフ氏の重傷 真相は闇の中

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