世界的に大ブームとなっている氷水を頭からかぶり難病患者支援の輪を広げる「アイス・バケツ・チャレンジ」が、形を変えて広がりをみせている。イスラエル軍の空爆が続くパレスチナ自治区のガザでは、現地のジャーナリストらが世界に惨状を訴えるため、がれきを頭からかぶる映像を公開。インドでは、バケツ1杯のコメをかぶるのではなく、貧しい人々に寄付しようと呼びかける運動が起きた。新たな運動には、多数の有名人がパフォーマンスを繰り広げ、「セレブのお遊び」との声もある氷水かぶりに対する“皮肉”も込められている。
パレスチナ・バージョン
「アイス・バケツ・チャレンジのアイデアが気に入ったので、パレスチナ・バージョンを作ることに決めたんだ」
ジャーナリストのアイマン・アルール氏は、動画投稿サイトのユーチューブで公開した映像の冒頭でこう説明。空爆で崩壊したビルの前に立ち、バケツに入れたがれきを知人に頭から豪快に浴びせられた。
そして、「バケツに入れる水を探したが、水はとても貴重だ。水があっても(停電で)凍らせることは困難だ。そこで辺りを見渡すとご覧のような状況だったので、氷水の代わりに、がれきを使うことにしたんだ」と語った。