キャプテン・アメリカは、1941年にスタートした米の長寿コミックシリーズ。22年にニューヨーク・マンハッタンにアイルランド移民の子として生まれたロジャースは徴兵基準を満たせないほどひ弱な青年だったが、愛国心から軍の人体実験に志願し、41年に超人であるキャプテン・アメリカとして生まれ変わった。
第二次世界大戦ではナチス・ドイツを相手に活躍。戦後、国内に潜む共産主義者との戦いを描いたシリーズが作られるなど、かつての米国の価値観を象徴するヒーローだった。
「象徴」でなくなった
現在まで続くコミックではロジャースが行方不明になったり、“暗殺”されたりしてたびたび主役交代が行われてきたが、新主人公はいずれも白人で、最後にはロジャースの生存が判明して主役に返り咲くストーリーが展開されてきた。マーベルによると、新シリーズでキャプテン・アメリカに扮(ふん)するのは69年からシリーズにロジャースの仲間として登場するサム・ウィルソン。マーベルの編集者、トム・ブレブールト氏は、ロジャースは一歩下がってウィルソンの「戦略アドバイザー」として作品には登場し続けるとしている。