家族の心の傷も癒えていない。不明機に乗っていた航空技術士、カイロさん(29)の父、サラマットさん(60)は情報不足に憤る。インド洋上の捜索活動についても「偽りの芝居だ。あそこに墜落したとは信じられない」。
サラマットさんは「息子はわたしの夢だった。持ち物は全部取ってあるし、まだ生きていることにしている」とやるせない様子で語った。
捜索海域では水深が最大で約6000メートルあり、「月面より未知の世界」ともいわれるインド洋の海底では、手探りの捜索が続く。
オーストラリアが新たに契約したオランダの民間調査会社などの計3隻が今月から曳航(えいこう)式の水中探知機で調べる。対象は約6万平方キロメートル。費用は5200万豪ドル(約51億円)に上り、くまなく調べれば1年かかる。(共同/SANKEI EXPRESS