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【USA! USA!】(1) ボルダーの恵み 一皿に生かす (2/4ページ)

2014.9.9 13:55

自家農園「スリー・リーフ・ファーム」敷地内の水源地に立つラニー・マルティネリさん。農園は昨年9月にコロラド州を襲った大洪水で甚大な被害を受けたが、そのときに地下水の流れが変わったらしく、敷地内の低地に水が湧き出すようになった=2014年5月18日、米コロラド州ボルダー郊外(ディスカバー・アメリカ撮影)

自家農園「スリー・リーフ・ファーム」敷地内の水源地に立つラニー・マルティネリさん。農園は昨年9月にコロラド州を襲った大洪水で甚大な被害を受けたが、そのときに地下水の流れが変わったらしく、敷地内の低地に水が湧き出すようになった=2014年5月18日、米コロラド州ボルダー郊外(ディスカバー・アメリカ撮影)【拡大】

  • 自然保護区の一角にある人気のレストラン「ダイニングホール・アンド・グリーン」。予約をしないと、なかなか席がとれない=2014年5月18日、米コロラド州ボルダー(ディスカバー・アメリカ撮影)
  • レストラン「ダイニングホール・アンド・グリーン」のテラス席。緑に囲まれ、空気もおいしい=2014年5月18日、米コロラド州ボルダー(ディスカバー・アメリカ撮影)
  • 生後2週間の小ヤギを抱くジョセフ・デュセノーさん。自然農法の達人だ=2014年5月18日、米コロラド州ボルダー(ディスカバー・アメリカ撮影)
  • レストランで出た生ゴミをミミズやバクテリアによって分解させた自家製の肥料=2014年5月18日、米コロラド州ボルダー(ディスカバー・アメリカ撮影)
  • スリー・リーフ・ファームの書斎にずらりと並べられたハーブの小瓶。ハーブティーやジャムなどの新商品も開発している=2014年5月18日、米コロラド州ボルダー(ディスカバー・アメリカ撮影)
  • 米コロラド州ボルダー
  • 知られざるアメリカを紹介する公式ガイドサイト。ディスカバー・アメリカ(提供写真)。www.discoveramerica.jp

 人気店を経営するのは、ラニー・マルティネリさん(51)。ボルダー郊外に自家農園「スリー・リーフ・ファーム」を構え、野菜や卵などレストランで提供する有機食材を自分たちで生産している。

 「レストランと農園にリサイクルの循環を持たせたいんだ」と、自分が目指すレストランの姿をこう語るマルティネリさんは、レストラン経営の中に自然志向とビジネスをうまく結びつけている敏腕経営者でもある。

 ≪食材循環を徹底 オーガニック志向に応える≫

 レストランと農園のリサイクル循環を目指すラニー・マルティネリさん(51)の手法は徹底している。自家農園「スリー・リーフ・ファーム」では、レストランで出た生ゴミを回収して畑の一角で家畜の糞尿(ふんにょう)などと混ぜ、それをミミズやバクテリアによって分解して、良質な肥料によみがえらせる。化学肥料は使わない。世界各地でミツバチが減ってきたことが野菜の収穫にも影響していることを知り、養蜂場も併設した。

 レストランで使う食材の百パーセント自給を目指しているが、現在の1.2ヘクタールの畑だけでは必要な食材をまかなえないので、近いうちに4ヘクタール分増やすという。

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