米フロリダ州のケネディ宇宙センター【拡大】
オリオンはゆっくりと燃料補給所まで移動。今後、打ち上げトラブル時にロケットから安全に切り離す脱出装置を上部に取り付けると準備が完了する。
10年に退役したスペースシャトルの後継機として開発中のオリオンは3年をかけ試作機の組み立てが完了した。飛行機型のスペースシャトルとは違い、月面着陸を成し遂げたアポロ宇宙船と同じ円錐形(えんすいけい)のカプセル型だ。直径約5メートルで定員は4人。打ち上げ後に羽のような4枚の太陽光パネルを広げる。
ウィルソン氏は「アポロに似ているが、最先端の技術を集めた全く新しい宇宙船だ。スペースシャトルより高速で飛行できる」と強調した。
試験飛行では、デルタ4ロケットで国際宇宙ステーション(ISS)がある高度の約15倍の5800キロまで打ち上げ、地球を2周した後、秒速9キロで大気圏に突入し帰還する計画だ。約2200度にも達する突入時の高熱から飛行士を守る耐熱材の性能などを試す。
ロケット予算停滞
ただ、有人火星飛行計画はこのところトラブル続きだ。6月には、オリオンを減速させ火星に安全に着陸させるための空飛ぶ円盤型装置の実験を行ったが、パラシュートが正常に開かず海に落下してしまった。