岡本太郎が著書「今日の芸術」で指摘したように、アーティストには「いままでの自分自身をも切りすて、のり越えて、おそろしい未知の世界に、おのれを賭けていく」覚悟が必要だ。五木田にはその姿勢がある。すでに、文化(アート)にメーンもサブもない時代になってひさしい。むしろサブカルチャーからさまざまな影響を受けてきた作家ほど、誰も見たことのない世界を展開できるのではないか。
五木田は、題名の「GREAT CIRCUS」という言葉について、「スラングで『大さわぎ』の意味がある」と自嘲気味に話したが、五木田サーカスは、まさに幕を開けたばかり。今後、どんな“見世物”が飛び出して来るか楽しみである。(原圭介/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■「五木田智央 TOMOO GOKITA THE GREAT CIRCUS」 2014年12月24日まで、DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市坂戸631)。一般1200円。利用案内フリーダイヤル0120・498・130。