「既存品と大差なし」
しかしアップル・ウオッチが打ち出した心拍数などをもとに運動量を測定するといった機能については「既存の腕時計型端末と大きな違いはみられない」といった辛口の評価もある。
本体を店頭の非接触型の読み取り機にかざすだけでクレジットカードによる支払いができる決済機能「アップル・ペイ」も、すでに他社が実現しているサービスで、しかも人気を獲得できていないのが現実だ。
また価格面での不安もある。アップル・ウオッチは349ドル(約3万7000円)からの価格設定で、他社の腕時計型端末よりも高い。「アイフォーン6の最も安価な機種よりも高い」と、割高感を指摘する声もある。また今回の発表では、電池の持ち時間に関する言及はなく、「毎日充電しなければならないようなら、顧客には受け入れられない」(腕時計メーカー)との分析も出ている。
携帯音楽プレーヤー、スマートフォン、タブレット型端末などで革新的な製品を発表して市場を切り開いたアップルの魅力がジョブズ氏の死後も維持できているかどうかは消費者の判断に委ねられているといえそうだ。(ワシントン支局 小雲規生(こくも・のりお)/SANKEI EXPRESS)