「今の日本で障がいや病気を持つ人がみんなと一緒に生きていくのって、正直つらい。つらいんだけど、一緒に解決策を考えていけるのは楽しい」。それが何より伝えたいことなのだと更紗さんは言う。「軽い気持ちで読める本として手に取ってもらい、難病のことを知ってもらって、大きい災害があったときなんかに『あの人たちどうしてるかな?』って思ってもらえたらうれしい」
更紗さんの健全な好奇心、探求心、知性は、生きづらい今の時代を生きる心構えのヒントにもなる。ぜひドラマ化を希望。「難病コメディー」という新たなジャンルになるだろう。私は更紗さんが何をやっても信頼して見守っているという、福島に住む「ムーミンママ」(更紗さんのお母さん)を演じたいなぁ。(女優、一般社団法人「Get in touch」理事長 東ちづる/撮影:フォトグラファー 山下元気/SANKEI EXPRESS)