しかし、対与党の選挙協力には前向きな民主党も、野党再編は「必ずしも一つの党にまとまるということではない」(岡田克也代表代行)と「自主再建」に重きを置く姿勢を崩さない。海江田万里(かいえだ・ばんり)代表(65)が意欲を示す生活との統一会派の結成すら進展せず、野党再編にどこまで本気で取り組むかは不透明だ。
かつては「第三極」勢力として維新と友好関係にあったみんなの党には、昨年12月に分裂した旧結い勢力への遺恨が根強い。加えて今月に入り、野党再編の選択肢を残したいとする浅尾慶一郎代表(50)と、「与党再編」を志向する渡辺喜美(よしみ)前代表(62)との間で対立が深刻化し、党の存続さえ見通せない状況だ。
旧維新と分裂し、8月に発足した次世代の党は安倍政権への協力姿勢を強めており、各党のお家事情は“共闘”を難しくしている。(内藤慎二/SANKEI EXPRESS)