「PRESS START-Symphony of Games-」は、ゲーム曲をクラシックと同様の本格オーケストラの編曲で演奏するという画期的な企画だ。指揮は、カラヤンの招きでベルリンで研鑽を積んだ竹本泰蔵が務めた。
脇役と思われる場合もあるゲーム音楽を聴くコンサートは、昔から存在していたわけではない。1980年代の初期は8bitという低規格で鳴らされていたゲーム音楽は、その頃から熱狂的なマニアは存在したが、生演奏で再現するコンサートは、すぐには開かれなかった。90年代にそうしたライブが行われたところ、思いがけず人気を博すことがわかって、次第に常態化していった。本格的な管弦楽を中心とした編曲により、ゲーム音楽を鑑賞しようというこの企画は、2006年に初めて開かれ、ゲームを愛するファンたちに大喝采を持って迎えられた。08年には上海で開かれ大成功も果たした。