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熟練の92歳 日本人の郷愁表現 はり絵画家 内田正泰さん (3/4ページ)

2014.9.24 16:30

【内田正泰展】「また来ようネ」(1998年、提供写真)

【内田正泰展】「また来ようネ」(1998年、提供写真)【拡大】

  • あっという間に紙を引きちぎって作品を完成させていくはり絵画家の内田正泰さん。その手さばきは92歳とは思えないほど流麗で見事だ=2014年9月11日、神奈川県横浜市旭区(田中幸美撮影)
  • 自宅アトリエで作品を手に取るはり絵画家の内田正泰さん。棚にはこれまで描いた約650点のはり絵作品が、まるでLPレコードのように綺麗に整理されて保管されている=2014年9月11日、神奈川県横浜市旭区(田中幸美撮影)
  • 【内田正泰展】「夕陽とブルージュ」(提供写真)
  • 【内田正泰展】「炭焼き小屋の秋」1995年(提供写真)
  • 【内田正泰展】「秋のフィナーレ」2010年(提供写真)
  • 【内田正泰展】「豊穣」2014年8月(提供写真)
  • 【内田正泰展】「出港の朝」2009年(提供写真)
  • 【内田正泰展】「五月晴れの港」1986年3月(提供写真)

 31歳で菓子メーカーのワタナベ食品(現クラシエフーズ)に入社。会社のロゴマークのデザインが課題となった入社試験では、わずか1時間で約40も描きまくった。ワタナベ食品ではお菓子のパッケージデザインを手掛けたり、PRの仕事に従事。

 しかし、毎月一定の給料を手にするサラリーマン生活に飽きたらず、自分の力次第でいくらでも稼ぐことのできるフリーのデザイナーに転身。「アド・アートデザイン研究所」というグラフィックデザインの会社を設立した。食品メーカー「永谷園」の即席みそ汁「あさげ」と「ゆうげ」のパッケージのはり絵と文字デザインや、横浜の老舗洋菓子店「かをり」の包装紙などを手掛けた。

 そんな内田さんがはり絵に本格的に取り組むようになったのは60年、横浜市から依頼された成人向けの「カルチャースクール」の講師を引き受けてから。仕事帰りのサラリーマンやOLに講義をしたが、色彩とデザインについて説明しても受講生にはぴんと来ない。そこで、目の前にあった新聞紙を破いて切り口を見せながら説明したところ、わかりやすいと評判に。それ以降本業のデザインの仕事の傍ら、はり絵の研究に没頭していったという。

「突き上げてくるものがあって、いきなりダーッと作品ができる」

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