中国のネット通販最大手、アリババグループ創業者のジャック・マー会長(49)が、23日発表の中国の長者番付「胡潤百富」で今年の富豪1位に輝いた。アリババが19日、米ニューヨーク証券取引所に新規上場した際、250億ドル(約2兆7150億円)という史上最大規模の資金調達を成功させ、保有資産額を一気に膨らませたからだ。
創業から15年で中国一の大富豪に上り詰めたマー氏は、今後、巨額の資金を使って米国への本格進出を目指すとみられ、ネット通販大手のアマゾンドットコムや競売サイトのイーベイといった米国のライバル企業との関係が注目されている。
「大金は頭痛の種」
英BBC放送やフランス通信(AFP)などによると、昨年29位だったマー氏は、昨年1位だった不動産開発大手、ワンダグループの王建林(ワン・ジェンリン)会長(59)を抜き去り、初の1位となった。