2020年東京五輪の主な会場(計画)=2013年9月8日現在、※東京の「立候補ファイル」などによる【拡大】
観光立国を目指す国策のもと、文化施設のみならず、街の至るところで多言語対応が進められている。思えば日本人はずっと、「言葉の壁」を意識してきた。
半世紀前の東京五輪では、オリンピック史上初めてピクトグラム(絵文字)が採用された。言葉がなくてもそれとわかる絵文字を、日本のデザイナーらは知恵を絞って作った。「そのノウハウは、特に1972年のミュンヘン五輪で継承され、五輪スタンダードになっていったのです」と、スイス・ローザンヌにあるオリンピックミュージアムの文化教育プログラム責任者、アン・シヴァリーさんは説明する。「開催地のシンボルマークを世界中に浸透させたのも東京五輪が最初なんです」
言葉の壁を、研ぎ澄まされた視覚表現で乗り越える。多言語化とともに、そんな日本のデザイナーらの「もてなしの表現」を、6年後の東京五輪でも期待したい。(黒沢綾子/SANKEI EXPRESS)