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ただ、教義にもかかわる微妙な問題だけに、議論がすんなり進むかは予断を許さない。法王に近い枢機卿が「根本的変化」の必要性を訴えるのに対し、保守派の枢機卿らは従来の規則の重要性を主張。改革派に対して「法王を代弁するようで驚いた」と批判し、会議前から火花を散らした。
来年まで続く議論
議論は今回の会議後も、来年に予定されるシノドスの通常総会まで続くとされ、法王は改革にも幅広い合意を得たい考えといわれる。このため5日のミサでは、マタイによる福音書の「邪悪な牧師は自分では指一本動かすことなく、耐え難い重荷を他人に負わせる」との一文を引き合いに出し、「司教会議は美しく賢い考えを討議したり、誰がより知的かを決めたりするためのものではない」と建設的な議論を呼びかけた。
昨年は就任早々、「グローバリゼーションとは、最も弱い者に最も大きな犠牲を強いる切り捨ての文化だ」と言い切り、世界を驚かせた法王。タブーに切り込むメスさばきやいかに。(SANKEI EXPRESS)