セウォル号沈没から100日を迎えた7月24日、ソウル市中心街で抗議デモを行う遺族ら。韓国では一部の強硬な遺族が「特権意識」を振りかざし、国会が5カ月も機能を停止する事態を招いた=2014年、韓国・首都ソウル(共同)【拡大】
問題は、遺族だけにとどまらない。ハンストをする遺族のそばで、「暴食」して挑発するグループも現れた。タレントの一人が「断食を続けて死ね」と口にしたとの話題も広まった。
中央日報(電子版、9月30日)は社説で、セウォル号事故後、「政界や政府も社会の弊害を清算しようと叫び、人々はより安全な国にと希望を抱いた。だが、違う状況へと韓国社会が変わった」と嘆き、こう警告する。
「韓国社会の分裂は、来るところまで来た。今の分裂は、韓国の総体的な水準を端的に見せている」(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)