この観光道路は自家用車でも走行できるが、今回はレトロな赤い観光バスに乗り込んだ。トンネルがほとんどないため、急カーブを曲がるたびに迫力ある景色が次々と目に飛び込んでくる。運が良ければ、断崖(だんがい)に立つマウンテンゴート(シロイワヤギ)やビッグホーンシープ(オオツノヒツジ)も見かけることができるそうだ。
道路の最高地点はローガンパスと呼ばれる大陸分水嶺(ぶんすいれい)の峠だ。これより東側に降った雨は大西洋に、西側に降った雨は太平洋にそれぞれ流れ注ぐ。その奥には、氷河に削られピラミッドのような威容を誇るクレメンツ山(標高2670メートル)がそびえる。
ローガンパスからクレメンツ山の山裾へは気持ちのいい遊歩道が延びている。遊歩道のまわりには氷河によって運ばれた岩、氷堆石(ひょうたいせき)がゴロゴロ転がっており、短い夏の間には高山植物の花々が咲き乱れる。園内でも人気のトレイルだ。