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過激なテーマの向こうに「純粋」 さめざめ (2/3ページ)

2014.10.8 14:05

作詞作曲、ボーカルを務める笛田さおりのプロジェクト、さめざめ=2014年7月24日(オノツトムさん撮影、提供写真)

作詞作曲、ボーカルを務める笛田さおりのプロジェクト、さめざめ=2014年7月24日(オノツトムさん撮影、提供写真)【拡大】

  • アルバム「さめざめ白書」(さめざま、通常盤、2900円+税)。発売中(提供写真)
  • 音楽評論家、藤田琢己さん(提供写真)

 女性のまっすぐな気持ち

 しかし、いたずらに過激な言葉やトピックを選ぶのではなく、それはあくまで入り口にすぎず、聴き進めると痛いくらいピュアな女性の気持ちが浮かび上がってくる。自分のことをもっと好きになってほしい、建前ではなく本音でぶつかり合いたいと願う気持ちがしっかりと伝わってくるのだ。笛田は「性的な部分だけでなく、その向こうにある純粋ゆえのつたなさ、まっすぐな気持ちを歌詞やメロディーを通して表現していきたいと思っています。さらに、ダイレクトな言葉でなくとも、切なさやはかなさを楽曲に詰めていきたい」と語った。

 確かにアルバムの中の一曲で、映画の主題歌にもなっている「それでも生きなくちゃ」という曲は、選ばれた言葉は過激でないものの、メロディー、歌詞、曲調、展開、すべてのアレンジが、会えなくなった相手への想いを絶ち、苦しみながらも前へ進もうとする心情を表現して迫ってくる。これこそがさめざめの表現の本質であろう。表面上の言葉の、さらに奥にあるものを聴きとっていくという音楽ならではの楽しみがある。(音楽評論家 藤田琢己/SANKEI EXPRESS

さめざめ略歴

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