米マサチューセッツ州ボストン【拡大】
直近では1996~97年に改修工事が行われたが、長期間のドック入りは米独立200年祭を前にした72~75年以来39年ぶりとみられる。このときは改修後の76年7月11日にボストンで行われた独立200年祭に英国のエリザベス女王(88)が参加し、コンスティチューションに乗船するセレモニーも行われた。
コンスティチューションはジョージア州で切り出された良質のライブ・オーク材を使って建造された。米英戦争では船の側板で英艦船が放った砲弾をはね返したとの逸話が伝えられ、米国では今でも“オールド・アイアンサイズ(古い鋼鉄の船腹)”の愛称の方が有名だ。
老朽化で解体宣告も
米英戦争で大きな戦果を挙げたコンスティチューションだが、常に順風満帆だったわけではない。就役から33年後の1830年に行われた検査では老朽化により「解体」を宣告されたが、米作家、オリバー・ウェンデル・ホームズ(1809~94年)の詩「オールド・アイアンサイズ」の出版による世論の後押しを受け35年に就役の継続が決定。しかし、61~65年の南北戦争で鋼鉄艦が登場すると、強度で大きく劣る木造のコンスティチューションは時代遅れの船となっていった。