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日本発の新しい糖尿病治療薬 大和田潔 (1/2ページ)

2014.10.13 16:10

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】

 【青信号で今週も】

 秋に健康診断を受ける方も多くいらっしゃいます。30代から40代になってくると、だんだん体重が増えてくる人が多くなります。それにつれて血圧が高くなってきたり、血糖値が高くなったりしてきます。放置できない値になった場合には、医療機関の受診を勧められ薬剤の助けが必要になります。

 最近はいい薬が使えるようになりました。血圧は、体に分布する血管の太さで変化します。血管を流れる血液は、一定の量です。血液を流す血管が収縮して体積が減れば血圧が高まり、血管が拡張して体積が増えれば血圧が下がります。

 血管はカルシウムの力を借りて収縮しています。そこで、血管の細胞にカルシウムが取り込まれにくくなる薬剤であるカルシウムチャンネル阻害薬というものが開発されました。また、血圧を上げるホルモンであるアンジオテンシンの働きを弱める、アンジオテンシンII受容体拮抗(きっこう)薬もよく使われるようになりました。血液内の水分を排泄(はいせつ)する利尿薬なども用いられています。

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