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東北を知り、震災に思いはせて 渡辺えり、大沢健 舞台「天使猫-宮澤賢治の生き方-」 (2/4ページ)

2014.10.14 15:15

「震災を忘れないため、東北を知ってほしい」と話す演出家の渡辺えりさん(左)と俳優の大沢健(けん)さん=2014年10月4日午前、東京都世田谷区(宮崎裕士撮影)

「震災を忘れないため、東北を知ってほしい」と話す演出家の渡辺えりさん(左)と俳優の大沢健(けん)さん=2014年10月4日午前、東京都世田谷区(宮崎裕士撮影)【拡大】

 渡辺は子供のころから宮澤賢治の作品を読み聞かされて育った。賢治は「銀河鉄道の夜」など、一般的には童話作家としてのイメージが強い。一方で農業指導に奔走し、貧しい人々を支えて平等な社会を作ろうとした「活動家」としての側面はあまり知られていない。「そんな東北人の魂を描き、東北がこういう人を育てたのだと知ってほしくて書いた作品です」

 とても大変な役

 猫は実は「賢治が大嫌いだったらしい」(渡辺)動物。あえて天使にだぶらせたところが、ひと癖ある渡辺らしい手法。そのメーンとなる「天使猫」に大沢を起用したのは、渡辺の夫で、今回も共演する土屋良太の推薦だった。「人間でない難しい役ですが、大沢さんは中性的で日本舞踊もできて身のこなしがしなやか」と絶賛する。

 大沢も賢治のことは「小学校で伝記を読んだ程度」とよく知らなかったが、改めてその生涯に感銘を受けたという。40歳を目前にして、俳優人生の転機となりそうな舞台でもある。

震災後にボランティアで訪れた仮設住宅で…

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