ロンドンの裁判所で14日、テロ行為に関与した疑いで訴追された英国人の男(26)の公判が開かれ、男がトニー・ブレア英元首相(61)の自宅住所を記した紙片を所持していたことが明らかになった。男の「iPhone(アイフォーン)」のスクリーンセーバーにはイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(IS)」の“国旗”である黒旗の画像がアップされ、内部にはISを支持する内容が記録されていた。トップシークレットであるはずの政府要人の住所がISとつながりを持つテロリストにいとも簡単に知られていたことになり、欧米では忍び寄るテロの恐怖に衝撃が走っている。
英紙ガーディアンやデーリー・メール、BBC放送(いずれも電子版)などによると、男は南ロンドンに住むエロール・インセデル容疑者。
検察側の説明によると、インセデル容疑者は昨年9月30日、黒のベンツを運転中、交通違反を起こしたため、警察の指示で車を路肩に停車。警察官が車内を調べたところ、台湾のエイサー社の小型パソコンと白いヴェルサーチの眼鏡ケースがあり、眼鏡ケースの中からブレア元首相夫妻の自宅住所を書いた紙片が見つかった。そばには「信者たちよ。近くにいる異教徒たちと戦え」などと手書きされたノートもあった。