ドーン博士は「私の知る限り、グーグルグラスの問題使用によるネット依存症の初の症例だ」と指摘。「グーグルグラスは本質的に何も悪くない」としながらも、「現実逃避傾向の人や精神的に不安定な人にとっては問題のある機器だ」と述べ、使用上の注意を促した。
専門の医療施設も
IADとは、ネットやゲームに長時間没頭し仕事や学業、日常生活に支障が及ぶ状態を指す。米国や韓国、中国では社会問題として認識されている。米国には専門の医療施設があるほか、ネット使用を絶つ治療プログラムも広く行われている。
持ち歩けるスマートフォンの普及で依存症はさらに深刻化しているとされ、日本でも全国学力テストでスマホの使用時間が長い児童・生徒ほど成績が低いとの結果に衝撃が走り、対策の必要性が指摘されている。
スマホ以上にネットと常時つながっていられるウエアラブル端末は、依存症を招くさらに恐ろしい存在となりかねない。(SANKEI EXPRESS)