1998年に当時のビル・クリントン米大統領(68)との不倫スキャンダルで世間を騒がせたホワイトハウスの元実習生、モニカ・ルインスキーさん(41)が20日、米フィラデルフィアで開かれた米経済誌フォーブス主催のイベント「アンダー30サミット」で講演し、13年ぶりに公の場に姿をみせた。世紀の醜聞をインターネットで暴かれ、世界中の好奇の視線と誹謗(ひぼう)中傷を一身に浴びた自身の悲惨な体験を振り返りながら、「私の使命はネットいじめをなくすこと」と話し、自殺者も出ているネットいじめを根絶するよう訴えた。
「最初の被害者」
「おはようございます。私はモニカ・ルインスキーです。過去、何度も名前を変えるよう忠告を受けましたが、私はまだモニカ・ルインスキーです」
詰めかけた約3000人の聴衆に向かってこう切り出したルインスキーさんは「私より平均で15歳は若いみなさんだからこそ、お話ししたかった」と熱弁をスタートさせた。
このイベントはフォーブスが金融、科学、芸術など各分野から選んだ明日を担う30歳以下の若い才能30人を応援することが狙いで、今回が初開催だ。