≪サッカーのすてきな部分が凝縮されたゲーム≫
試合は後半、マドリーがクロースの右CKをペペ(ブラジル)が頭で決めて勝ち越すと、Cロナルドのパスを受けたハメス・ロドリゲスがスルーパスを前へ、これをベンゼマが決めて勝利を確実なものにした。バルサはメッシがGKカシージャスと1対1のチャンスを阻まれるなど、再三の好機を逸した。CロナルドのPKが今季、バルサの初失点。Cロナルドは得点王争い独走の16点目で、1試合2点勘定の超ハイペースで突っ走っている。
クラシコでは、スペイン内戦やカタロニアの独立問題といった歴史的背景も語られる。それ以上に対照的なサッカー哲学の激突にファンは酔う。マドリーは豊富な資金力で世界のスーパースターを集め、銀河系軍団と称せられる。バルサはメッシ、シャビ、イニエスタに代表されるように、あくまで下部組織で育てた選手で攻撃的戦術を徹底し、その魅力でネイマールやスアレスらを吸い寄せた。
世界のサッカーがどこに向かうか。戦術の衝突にも注目は集まった。長く世界に君臨したスペインのパスサッカーを象徴するのがバルサであれば、ブラジルW杯を席巻したカウンター駆使の究極形がCロナルドの運動能力を最大限に生かした今のマドリーの姿だろう。