これまであちこちの美術館を訪れ、絵画、建築と沢山の巨匠たちの作品を見てきました。見るたびに、到底及ばないと思います。それでも、その時、その場所でしか感じ取れなかった“何か”が今も私の中にずっと漂い続けていて、作品を作るときに、何かしらの影響を与えられていることを確信しています。それが時を超えた、巨匠たちのパワー、アートの力なのですね。
自分が見て、聴いて、感じたこと。知識や経験。それがどんなふうに作品に出てくるのか、私自身、とても楽しみです。
それとともに、私らしさをどう表現していくのか、日々学んでいきたいと思います。(書家 中塚翠涛(なかつか・すいとう)/SANKEI EXPRESS)