サイトマップ RSS

不気味なのに魅力的な主人公たち 「ティム・バートンの世界 ようこそ、奇才の頭の中へ」 (2/4ページ)

2014.11.10 09:00

「ブルーガールとワイン」(ティム・バートン、1997年頃)。71.1x55.9cm、油彩・キャンバス(提供写真)

「ブルーガールとワイン」(ティム・バートン、1997年頃)。71.1x55.9cm、油彩・キャンバス(提供写真)【拡大】

  • 無題(「シザーハンズ」(ティム・バートン)、1990年)。27.9x22.9cm、ペン・インク・色鉛筆・紙(提供写真)
  • 展覧会場でのティム・バートン。後ろは「アラウンド・ザ・ワールド」のスケッチ群=2014年10月31日、東京都港区の森アーツセンターギャラリー(原圭介撮影)

 主人公アリスは、バートンその人だといえるだろう。バートンは幼いころから人になじめず、一人で空想にふけったり、授業中も絵を描いていたりするような“おかしな子”だった。

 何かインスピレーションがわくと絵に描きとめるという習慣は、大人になっても続いてきた。展覧会のセクション「アラウンド・ザ・ワールド」には、スケッチブックやホテルのメモ用紙、紙ナプキンに描かれた、おびただしいスケッチやドローイングが展示されている。

 撮影中の旅先で見かけた女性を描いても、それは単なる写生ではなく、バートンが対象から感じ取ったイメージや自分の心を反映した「作品」になっている。約50年描いてきたスケッチやデッサンが、映像の確かさや豊かさの土台になっていることを改めて知る。

 バートンは、ディズニー兄弟が創設したカリフォルニア芸術大を卒業し、1979年、ディズニー・スタジオにアニメーターとして雇われる。しかしこの5年間は、何一つ採用されない不遇の時代だった。セクション「実現しなかったプロジェクト」では、バートンが「10年分ぐらいの創造的なアイデアを何から何まで出し尽くした」と振り返るドローイングなどが公開されている。

はみ出し者に脚光

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ