「林原国際芸術祭‘希望の星’」は、さまざまなハンディをもちながらも芸術活動を行っているアーティストたちの才能を多くの人たちに知ってもらうことを目的に2003年から開催されてきた。今年のテーマは「太陽と月」。第1次審査を通過した32点の作品を紹介するアート展が、16日まで東京都千代田区の三菱商事「MC FOREST」で開かれている。
「そうきたか!」とうなる
障がいのあるアーティストとの活動を始めてから12年になるが、いつも新たな発見があり、ますますハートをわしづかみにされる。
今年で10回目となり、長くかかわってきた‘希望の星’では、テーマ設定にも悩む。これまで「モナリザ」「ドラえもん」「ふくろう」などのテーマで行ってきたが、そのテーマの意味が自閉症や知的マイノリティーといった特性のあるアーティストたちに伝わるかどうかを考えるからだ。しかし、いつもそんなこちらの心配などあざ笑うかのように、爆走、ミステリアス、ダイナミック、緻密とまぁとにかく素晴らしい作品が送られてくる。紋切り型の作品はない。「そうきたか!」とうなってしまう。