黒いワンピース。黒いジャケット。長身のお嬢さんがにこやかに現れた。華やかな風。さあっと舞い込んできたかのようだ。
中川愛理沙(ありさ)さん。18歳。今月、都内で開催された2015年度ミス・インターナショナル日本代表選出大会で見事、日本代表の栄冠に輝いた。
秋の午後。江戸川を望む高台。和洋女子大学(千葉県市川市)の学長室。大学1年の中川さんは笑顔で、岸田宏司学長に報告した。岸田学長は「もっと成長して。将来、日本を背負って活躍してほしい」と激励した。
別室に移る。記者団の取材が始まった。背筋をぴんと伸ばす。両手をひざの上に置く。はきはきと質問に答える。
千葉県出身。2歳でクラシックバレエを始めた。
「子供の頃から、華やかなところが好きでした。挑戦してみようと思った」と代表選出大会出場の動機を語る。
母親は元モデル。パリで活躍したこともあるという。母親の指導を受けた。和服。水着。ドレス。異なる歩き方を練習した。腹筋と背筋運動を毎日30回。負担のない程度に鍛えた。野菜を食べてから主食をとるよう心がけた。