ボージョレ・ヌーボー解禁に向けチーズを取りそろえた売り場。フランス産の白カビ系やフレッシュチーズが合うという=2014年11月14日、東京都港区のカルディコーヒーファーム新橋店(兼松康撮影)【拡大】
「ボージョレはできたてのフレッシュなワインだけに、フレッシュなチーズも合う」と話すのは仏チーズ製造会社、フロマジェリー・ベルの日本法人、ベルジャポン(東京都港区)の大高寛社長。ベルジャポンは今年8月、熟成させないフレッシュチーズのブランド「ブルサン」を輸入から国内製造に切り替えた。これまでの輸入品では、賞味期限までの90日間のうち、50日程度が物流のためにかかり、販売できる期間が極めて短いことが難点だった。国内製造に切り替えることで物流にかかる時間を短縮するため、フランス本国からプロジェクトチームを10回以上招き、1年半以上の試作を経て、今夏の本格生産開始に結びつけた。大高社長は「フランスの人が味わっているのと同じ鮮度や口触りで楽しめるようになった」と胸を張る。
ベル社のサイコロ型チーズブランド「ベルキューブ」は、「赤ワインセレクト」「白ワインセレクト」「ビールセレクト」といった日本独自の区分で商品を展開。日本人に分かりやすい提案型の商品として、販売を伸ばしている。