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絵柄も内容も 唯一無二の世界観 「青池保子 華麗なる原画の世界 ~エロイカからファルコまで~」 (2/4ページ)

2014.11.24 09:20

「エロイカより愛をこめて」(提供写真)。(C)青池保子/秋田書店

「エロイカより愛をこめて」(提供写真)。(C)青池保子/秋田書店【拡大】

  • デビュー作「さよならナネット」の展示もある=2014年11月14日、京都市中京区(提供写真)
  • 「エロイカより愛をこめて」展示ルーム=2014年11月14日、京都市中京区(提供写真)
  • 掲載誌も2会期合わせて120点が展示される=2014年11月14日、京都市中京区(提供写真)
  • 展覧会場の様子=2014年11月14日、京都市中京区(提供写真)
  • 「アルカサル-王城-」(提供写真)。(C)青池保子/秋田書店

 そうした中で描いたのが、1976年に連載開始した「イブの息子たち」だ。3人のイギリス美形男子3人組を主人公に、ヤマトタケル、バレエダンサーのニジンスキーなど、歴史上の著名人が次々と登場しドタバタな笑いを繰り広げた。この異色コメディーは、読者に受け、青池は一躍人気作家となった。青池のドタバタ群像劇の才能は、本作で開花したと言ってもよいだろう。

 また、同時期に執筆した一連の海洋ロマンものも、青池にとって転機の作だ。最初は、海賊の人質となったお姫様の視点で描かれるなど、少女マンガらしいセオリーを守っていたが、悪役として登場した海軍将校のティリアン・パーシモンを描くうち、青池の意思が固まる。当時の心境を、『七つの海七つの空(豪華版コミックス)』のあとがきにて語っている。

 「少女との恋物語など知るものか。かつてないほど、私は悪役に惚(ほ)れたのだ。(略)この時私の漫画の描き方が変わった。それまで、清く正しいヒーローやヒロインが活躍する、いわゆる正統的な少女漫画を欺瞞(ぎまん)的に感じてはいても、長い間そのパターンに沿って描いてきた私にとって、悪役を主人公に置き据えた事は、大げさにいえば意識革命、早い話が本音で漫画を描き始めたのだ」

少女マンガの新境地

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