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【私のおしゃれ学】歌舞伎俳優 中村歌昇さん 舞台でないと自分を出せない (2/4ページ)

2014.11.25 15:05

歌舞伎俳優、中村歌昇さん。[衣裳協力]gotairiku:スーツ9万2880円、ベスト2万7000円、ネクタイ1万5120円、チーフ4104円=2014年11月6日(大石一男さん撮影)

歌舞伎俳優、中村歌昇さん。[衣裳協力]gotairiku:スーツ9万2880円、ベスト2万7000円、ネクタイ1万5120円、チーフ4104円=2014年11月6日(大石一男さん撮影)【拡大】

  • 「新春浅草歌舞伎」公演日程2015年1月2~26日浅草公会堂(東京都台東区、提供写真)

 そう言って笑う謙虚な青年の視線は、すでに来年1月の「新春浅草歌舞伎」を見据えている。浅草歌舞伎といえば若手俳優の登竜門。「世代交代の新鮮さ、先輩が過去に演じてこられた浅草歌舞伎の残像と戦う新世代を、ぜひ見てほしい。力及ばなくても必死に張り合いたい」

 次のお役は、平清盛の側室だった常盤御前(ときわごぜん)を妻にもらい受けて喜び、曲舞にうつつをぬかし阿呆(あほう)と噂されていた『一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)』一條大蔵長成。

 「大蔵卿は20年間も本性を隠し、隙を全く見せず、阿呆を演じ続けた。平家全盛の時代、一門の目を欺き、源氏再興の機が熟すまで待ち、宝を守った」

 現代の世に通じるのは-。

 「自分の信念を曲げず、貫いた。阿呆のふりをし続け、常盤御前を守り通した。位が高いゆえ守ることができる、守るためならバカにされてもいい、と。信じられない強さだ」

 大蔵卿を演じることは、「使命感がある。幸せなことと感謝しています」と力がこもる。「自分を出すのが苦手で、舞台でないと自分を出せない。天職だと感じています」とも。

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