アルパカ・ウールのジャケット(14万4000円)にウールのキュロット(15万円)にカーフレザーのベルト(10万4000円)を合わせ、パイソン革のバッグ(25万4000円)を斜めがけ。ラグジュアリーながらも心地良いスタイル=2014年11月14日、東京都港区六本木(寺河内美奈撮影)【拡大】
デザイナーが自らの名前を冠したマイケル・コースは1981年、ニューヨークで創業。機能的かつ洗練されたデザインは、オンにもオフにも活用できることで米国の働く女性たちに広く支持された。
コースは98年から数年間、セリーヌのデザイナーに就任。マダム向けイメージの強かったブランドの若返りに成功。帰国後は自身のブランドにフォーカス、革小物やアクセサリー、靴など品ぞろえを増やし、2014年9月で世界95カ国、約470店の直営店を構える。顧客には米オバマ大統領のミシェル夫人、女優アンジェリーナ・ジョリー、ブレイク・ライブリーなど、そうそうたる米国のセレブリティーが並ぶ。日本では11月現在で28の直営店を構えている。
千鳥格子のコート
六本木ヒルズ店では、本来のコレクションとセカンドラインの衣類やバッグ、アクセサリーなど豊富な品ぞろえで、海外からの買い物客も多い。ウールのジャケットにパンツの組み合わせは、カジュアルシーンをおしゃれに過ごすためのセットで、秋冬向けのショーでも人気が高かった。パーティーに着ていきたいと思わせる茶色のワンピース(68万9000円)は最近、コース自身が凝っている、手作業が中心の「オートクチュール・ワーク」によるもの。ウールツイードに花のアップリケをあしらっている。