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韓国大統領名誉毀損初公判 「陰の実力者」 元側近の出廷が焦点 (2/4ページ)

2014.11.28 10:10

初公判を終え、ソウル中央地裁を後にする際、加藤達也前ソウル支局長を乗せた車は抗議デモ団に囲まれ、生卵を投げつけられるなどの妨害行為にあった=2014年11月27日、韓国・首都ソウル(大西正純撮影)

初公判を終え、ソウル中央地裁を後にする際、加藤達也前ソウル支局長を乗せた車は抗議デモ団に囲まれ、生卵を投げつけられるなどの妨害行為にあった=2014年11月27日、韓国・首都ソウル(大西正純撮影)【拡大】

  • 産経新聞前ソウル支局長をめぐる動き=2014年4月16日~11月27日。※加藤達也支局長は10月1日付で異動発令
  • 産経新聞ソウル支局内で仕事をする加藤達也前ソウル支局長=2014年10月5日、韓国・首都ソウル(桐山弘太撮影)
  • 合同焼香所で、セウォル号沈没事故の犠牲者遺族に詰め寄られる韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(右端)。北朝鮮は事故対応で朴政権を糾弾する世論が韓国で強まると、その尻馬に乗って非難のトーンを上げ始めた=2014年4月29日、韓国・首都ソウル郊外の安山(聯合=共同)
  • 【韓国旅客船沈没】韓国旅客船「セウォル号」の航路=2014年4月16日午前9時ごろ、韓国の旅客船「セウォル」号(乗客乗員計475人に訂正、6825トン)が珍島付近を航行中に遭難信号を発信した。※聯合ニュースによる

 公判で争点となりそうなのが、鄭氏の陳述内容だ。鄭氏は、朴大統領と会っていたと噂されたセウォル号沈没事故当日について、当初、「(漢江(ハンガン)南岸の)江南(カンナム)の自宅にずっといた」と証言していた。しかし検察側が鄭氏の携帯電話の通信記録を調べると、漢江北側の鍾路(チョンノ)区平倉(ピョンチャン)洞で通話していたことが判明。再度、聴取された鄭氏は「平倉洞で(占い師の)李(イ・サンモク)氏に会っていた」と前言を翻し、検察側は改めてその事実を確認した。

 平倉洞は大統領府の北側にあり、2人が会っていたという李氏の事務所から大統領府の正門まで車で15分ほどの距離にある。

 弁護側は「大惨事が起きた当日、何をしていたかは比較的、記憶に残っているものだ。鄭氏に何か、平倉洞にいたことを隠す必要性があったと思われても仕方がない」との見方を示し、鄭氏への反対尋問が実現した際に追及する方針だ。

 鄭氏と李氏は16年のつき合いとされ、事故当日は約4時間一緒にいて沈没事故などの話をしたという。李氏は鄭氏同様、謎の多い人物で、韓国メディアによると、斡旋収賄(あっせんしゅうわい)の罪で服役した経歴をもつとされる。

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