今回目指す小惑星は地球と火星の間の軌道で太陽の周りを回っていて、はやぶさ2も太陽の周りを3周しながら小惑星に近づいていき、18年夏ごろに到達する予定だ。
そこには有機物や水が存在するとみられている。小惑星は四十数億年前の太陽系初期の姿をとどめているが、地表の物質は宇宙線を浴びて変質している。このため、金属の塊を発射して衝突させ人工クレーターをつくる新開発の装置を搭載。小惑星内部にある風化していない物質の採取を目指す。
生命の材料となった有機物や地球の海水は、小惑星の衝突によって地球に運ばれたとされる。採取した物質を分析すれば生命の起源や太陽系の歴史を解明する手掛かりが得られる。
存在感示す好機
03年に打ち上げられたはやぶさは、イオンエンジンや姿勢制御装置の故障、通信の一時途絶などさまざまな困難を乗り越え、7年60億キロの旅を経て小惑星の試料を持ち帰り、世界中を驚かせた。