受精卵の検査は、重い遺伝病がある場合などに限って遺伝子変異や染色体異常をみる「着床前診断」と、不妊女性を対象に流産を防ぐ目的で行う「着床前検査」がある。学会は指針で着床前検査を禁止しており、今回の臨床研究は指針を変えず医学的効果を確認するためだけに行われる。(SANKEI EXPRESS)
≪新たな「命の選別」に社会的議論を≫
日本産科婦人科学会が13日、着床前スクリーニングを承認した。流産を繰り返す女性にとって救いになる可能性がある一方で「命の選別」により、障害のある子供が生まれてこないようにする優生思想にもつながりかねず、社会がどこまで許容するかは、さらなる議論が必要だ。
生まれる前の「命」を対象とする検査としては、羊水検査や母体血清マーカー、採血により3種類の染色体異常を調べる「新型出生前診断」などの出生前診断がある。出生前診断は仮に異常が見つかっても産むという選択肢がある。それに対して、着床前検査は異常がある受精卵に「生まれてくる」という選択肢がない。