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時の過ぎゆくままに身を委ねてみる 長塚圭史 (4/5ページ)

2014.12.15 17:05

こうしたアナログ思考ゆえ、私は演劇なるものに没頭するのでしょうか。2015年2月上演に上演する『蛙昇天』の稽古場(仙台)にて=2014年12月7日(長塚圭史さん撮影)

こうしたアナログ思考ゆえ、私は演劇なるものに没頭するのでしょうか。2015年2月上演に上演する『蛙昇天』の稽古場(仙台)にて=2014年12月7日(長塚圭史さん撮影)【拡大】

  • 【続・灰色の記憶覚書(メモ)】演出家の長塚圭史さん(提供写真)

 得た時間、失った何か

 この思い出は色あせることなく私の中にべっとりと染み付いている。便利の極みであるスマートフォンなどを手にしてから、いやそもそも携帯電話というものをごくごく日常的に使用するようになってから、普段の生活の中で獲得できるはずの、ドラマチックといってもいい、心に残る出来事が激減したように思うのだ。待ち合わせた場所に、あいつはやって来るのだろうかと何時間も待つ。なんてことは、おそらく今はもうないだろう。この待つ時間が短縮された。というか、友人をどこそこで何時に待つ、という概念そのものが失われてきている。もっと効率良く連絡を取り合ってお互いストレスのないように、時間を無駄にせずに、会ったり会うのをやめたりする。大変便利なことですね。あいつは来るだろうか、恋人であれば、彼女は来てくれるだろうか、何かあったんじゃないだろうか、場所を間違えているのはあいつだろうか俺だろうか、公衆電話へ向かった間に来てしまって、そのまま帰ってしまうのではないだろうか。待ち合わせの間にああしてぐるぐると巡る思考は無駄な時間だったのだろうか。

演出家 長塚圭史略歴

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