そのため、事態を重視した米国内の主要映画館が公開の中止や延期を決定。16日のニューヨークでのプレミア上映も中止されたことからSPEが公開中止を決めた。17日午後には公式サイトなどからこの作品の情報がすべて削除された。
SPEは「映画配給を抑圧するためのずうずうしい行為と努力を悲しく思う。われわれは表現の自由の権利を支持しており、このような結果は極めて遺憾である」との声明を発表。SPEの広報担当者はロイター通信などに「今後、公開する計画は一切ない」と明言した。公開時期の延期やウェブ配信なども行わないという。製作費4400万ドル(約52億2200万円)を費やしたこの作品は永遠にお蔵入りすることになった。
FBIが捜査
11月24日からSPEに対して行われた大胆かつ執拗(しつよう)なサイバー攻撃では、役員や社員の個人情報や、映画製作に絡む社内メモ、俳優の映画出演料のほか未公開作品まで流出する異常事態となり、米連邦捜査局(FBI)が捜査している。