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サムスン帝国 長男世襲へ資金調達 持ち株会社上場 総帥倒れ加速 (2/3ページ)

2014.12.22 09:00

サムスングループの支援のもと、米国で救世軍が子供たちのために開いたクリスマスパーティー。サムスンは福祉や教育に向けた慈善活動も世界中で展開、イメージの向上に力を入れている=2014年12月17日、米サウスカロライナ州グリーンビル(AP)

サムスングループの支援のもと、米国で救世軍が子供たちのために開いたクリスマスパーティー。サムスンは福祉や教育に向けた慈善活動も世界中で展開、イメージの向上に力を入れている=2014年12月17日、米サウスカロライナ州グリーンビル(AP)【拡大】

  • 韓国サムスン・グループ総帥でサムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長(聯合=共同)
  • 韓国サムスン・グループ総帥でサムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長の長男で第一毛織の筆頭株主でもある在鎔(ジェ・ヨン)副会長=2012年7月13日、米アイダホ州サンバレー(AP)
  • 韓国サムスングループの構図(敬称略)=2014年12月22日現在
  • 韓国・首都ソウル

 在鎔氏は第一毛織の株式を約25%、健煕氏の長女でホテル新羅社長の李富真(ブジン)氏(44)と、次女で第一毛織のファッション部門社長の李叙顕(ソヒョン)氏(40)がそれぞれ約8%を保有。第一毛織は上場時に発行した新規株式で1兆5200億ウォン(約1630億円)を調達。時価総額は約15兆2500億ウォン(約1兆6390億円)となり、李一族は多額の資産を得た。

 資金調達を急いでいるのは、サムスンを世界的な企業に育て上げたカリスマ経営者の健煕氏が、5月に心筋梗塞で倒れたことが背景にある。健煕氏は今も現場に復帰せず、今秋以降、在鎔氏への権力移行をにらむ動きが一気に加速した。

 再編し権力集中

 健煕氏はサムスン生命保険やサムスン電子などグループ主要企業の株式を保有しており、それらの資産を引き継ぐには多額の相続税を支払う必要がある。韓国内では「新規上場や事業売却で相続税の資金を調達している」(外資系証券アナリスト)との見方が強い。

日本勢も動向注視

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